主な症状
・動悸、息切れ
・汗がでる
・体が震える
・吐き気
・めまい、ふらつき
・現実ではない感じ、自分が自分でない感じ
・自分がコントロールできない など
大勢の人の前で話す、大事な試験など、緊張して汗をかいたり、心拍数が上がることは当たり前の反応です。ただ、心配や不安が過度になりすぎて、日常生活に大きな影響が出るようになると、不安障害の可能性があります。不安障害は精神的な不安から「こころ」と「からだ」に様々な影響が出る病気です。
不安障害は様々な病気の総称となります。
パニック障害
上記に挙げた「主な症状」がパニック障害の症状になります。
上記のような症状や反応は「パニック発作」とよばれ、パニック発作が繰り返される病気を「パニック障害」といいます。
社会不安障害(社会恐怖)
人に注目されることや、人前で恥ずかしい思いをすることが怖くなり、人と話すことだけでなく、人が多くいる場所(電車やバス、繁華街など)に、強い苦痛を感じる病気です。怖さのあまりパニック発作を起こすこともあります。
強迫性障害
つまらないことだとわかっていてもある行為をやめられず、くりかえし同じことをしていないと不安でたまらなくなります。例えば「くりかえし手を洗い続ける」「火の元や戸締りを何度も確認する」といったものがありますが、過度に繰り返し、学校や日常生活に大きな影響が出た場合は強迫性障害の可能性があります。
全般性不安障害
全般性不安障害は、学校や仕事での活動や、健康などについて過度な不安や心配が半年以上続いていることが特徴です。不安に加えて、落ち着かない、緊張、発汗、手の震えなどを伴う場合もあります。
不安障害の治療法
不安障害の治療は、薬物療法とカウンセリングが中心になります。薬抗うつ薬や抗不安薬、睡眠薬などが使われます。また認知行動療法といわれるカウンセリングでは、こころと体をリラックスさせる、苦手なモノや場所に少しずつ慣れさせていく、極端な考え方のクセを見直すといったことを行います。このような治療を通してストレスの軽減を図り、不安や恐怖に対処できるようなサポートを受けながら、苦手なことに段階的にチャレンジして、自信を取り戻すことが回復につながります。